Blog 01. 星と宇宙
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#002 北斗七星
はじめに
雲のない夜、北の夜空を見上げると、七つの点で構成された、大きい柄杓が現れる。英語名「Big Dipper(大きい柄杓)」と呼ばれる、その星が、今回の主役「北斗七星」。
「北斗七星」と呼ばれている電車があったり、「北斗の拳」っていう漫画があったりと生活に溶け込んでいるので、名前は覚えやすいかも!?
北斗七星とは
「北」の空に浮かぶ「柄杓(=斗)」の形をした「七」つの「星」。時代には差はある(日本では古事記以前の記録はないから?)けど、日本も海外も、この星の形を発見していたから、なんか不思議。星に関しては、文化によらず世界共通なのかも!?って思わせてくれる。日本では、その方角・形状・星の数から、北斗七星と名付けられたみたいです。ちなみに、北斗七星は星座ではなく、おおぐま座の一部!
下の写真は街中で撮ったものですが、北斗七星はバッチリ見えてます!2等星の6つ星、3等星の1つの星の、7つの星で構成されていているので、ちょっと暗めの街中だったら、観ることができます。雲がなければ、今夜からでもできるので、星座探しの入門編として、ぜひ北斗七星探しに挑戦してみてください!
北斗七星の星の名前ですが、柄杓の杓の方から「ドゥーベ」「メラク」「フェクダ」「メグレズ」「アリオト」「ミザール」「アルカイド」と名づけられています。この中で、最も有名な星は「ミザール」。柄の先端から2つ目の「ミザール(2等星)」は、よーく観ると、近くに「アルコル(4等星)」が見えることから、「二重星」としても有名な星になってたり。そんな感じで、このミザールとアルコルは、天体望遠鏡での星観察のターゲットとしても人気の星の1つです!
ミザールと視力検査
二重星「ミザール」についての有名なエピソードを、ちょっとご紹介。
”その昔、古代アラビア国では、徴兵の試験で、この「ミザール」の近くの「アルコル」が見えるか見えないかで、兵士の視力検査を行い、2つとも見えたら、戦地に行かされていたみたい。「アルコル」が見えると徴兵されて二度と戻ってこない来ない場合が多かったため、ミザール(+アルコル)は「死兆星」と呼ばれていたとか。”
「ミザールが見えたら、戦地に送り込まれる」っていう歴史があったなんてー!!星っていろんな使われ方しているんだなって感じるエピソードの1つですが、負の使い方は悲しくなる。ちなみに、現在の視力でいうと、視力0.1以上で見えるとされているので、見えないと視力が悪い!ってことになるみたい。
そんな負の歴史を持っているミザールですが、北斗七星を見つけられたら、ぜひ「ミザール 」と「アルコル」が見えるか見えないか、挑戦してみてください!